注文住宅を頭金なしで購入するのはあり?メリットやデメリットを徹底解説!

低金利が続いている昨今においては、あえて頭金を入れずに注文住宅を購入する方が増えています。
この記事を見ている方の中にも、
「できれば頭金なしで注文住宅を購入したい」
と考えている方がたくさんいるでしょう。
そこで今回は、注文住宅を頭金なしで購入するメリットやデメリットについて、詳しく解説していきます。

注文住宅を頭金なしで購入するってどういうこと?

注文住宅を頭金なしで購入するというのは、フルローンで購入することと同義です。
頭金なしの場合、住宅や土地の購入にかかる費用を全て住宅ローンで賄えるため、一時的な支出を抑えたい方におすすめできます。
一昔前は、頭金なしだと住宅ローンを活用できなかったのですが、現在では頭金がなくても組める住宅ローンが増えており、資金に余裕がない方や、あえて自己資金を残しておきたい方から注目を集めています。

注文住宅を頭金なしで購入するメリット

では次に、注文住宅を頭金なしで購入するメリットについて詳しく見ていきましょう。

■手持ちの現金が減らない

頭金なしで注文住宅を購入するメリットは、手持ちの現金が減らないことです。
ある程度まとまった貯金があったとしても、それを全て頭金として入れてしまえば、病気や事故、車の購入など、いざという時に使えるお金が減ってしまいます。
このようなことから、手元に資金を残しておくためにあえて頭金を入れず、フルローンで注文住宅を購入する方も増えているのです。

■定年前に完済するプランを立てやすい

頭金なしで注文住宅を購入する場合、手持ち資金がなくてもすぐに動き出せます。
できるだけ早い段階で住宅ローンを組めば、現役のうちに完済できる可能性が高くなるため、老後の不安を軽減しやすくなります。

■住宅ローン控除をフル活用できる

住宅ローン控除とは、返済期間が10年以上であることを条件に、年末時点の住宅ローン借入残高の「0.7%」が所得税と住民税の一部から控除される制度のことです。
頭金なしで注文住宅を購入する場合、住宅ローンの借入金額が増えるため、住宅ローン控除のメリットを引き出しやすくなります。

注文住宅を頭金なしで購入するデメリット

では次に、注文住宅を頭金なしで購入するデメリットについて詳しく見ていきましょう。

■審査が厳しくなりやすい

頭金なしで注文住宅を購入するということは、それだけ借り入れ金額が増えるということです。このようなことから、頭金ありの場合に比べると金融機関の審査も厳しくなります。
金融機関は、年収のうち返済に回せる金額を「税込み年収の30%~35%」として考えます。そのため、借り入れる金額が多すぎる場合、審査に落ちてしまう可能性が高くなるのです。
また、返済比率の基準をクリアしていたとしても、
・滞納歴
・現在のキャッシング利用状況
などによっては、審査に落ちやすくなりますので注意してください。

■支払総額が増える可能性が高い

頭金なしで注文住宅を購入する場合、一時的な出費は抑えやすくなりますが、支払総額は増えてしまいます。
また、変動金利のローンを組んだ場合、金利上昇のリスクが大きくなりますので、慎重に検討していかなければなりません。

■住宅売却後もローンが残る可能性がある

未来のことは誰にも分りません。
注文住宅購入時は、
「終の棲家にするぞ!」
と考えていたとしても、状況の変化によって住宅を手放さなければならなくなってしまうケースもあります。そうなった時、頭金なしの場合は、住宅を売却してもローンが残ってしまう可能性が高いです。

注文住宅を頭金なしで購入するときの注意点

では次に、注文住宅を頭金なしで購入するときの注意点について詳しく見ていきましょう。

■無理なく返済できる金額を算出する

注文住宅に限った話ではありませんが、住宅購入においては、
・固定資産税
・都市計画税
・メンテナンス費用
など、ローン返済以外にも様々な維持費が発生します。
借りられるからという理由で金額を上げてしまうと、日々の返済で生活が困窮し、維持費まで手が回らなくなる可能性が高くなりますので注意してください。

■最悪の場合を想定してシミュレーションをしておく

住宅ローンは、数十年単位の長い期間をかけて返済していくのが一般的です。
そのため、手取りが減ったり、一時的に仕事ができなくなったりしたときのことも踏まえてシミュレーションをしておく必要があります。
状況が悪化したときのことを考えておかないと、想定外のトラブルによって返済ができなくなり、その家に住み続けられなくなってしまう可能性が高くなりますので注意してください。

住宅ローンによる負担を軽減するためのポイント

では次に、住宅ローンを無理なく返済するためのポイントをいくつか紹介していきます。

■繰り上げ返済を行う

頭金なしで注文住宅を購入する場合、頭金ありの場合に比べると、必然的に返済期間が延び、返済額も増えます。
できる限り負担を軽減し、早く住宅ローンを完済するためには、積極的に繰り上げ返済を行うことが大切です。
余裕があるタイミングで普段より多めに返済することによって、返済期間も短縮できますし、金利負担も軽減しやすくなります。
ただし、無理に繰り上げ返済をしてしまうと、生活が苦しくなったり、翌月の返済が難しくなったりと、状況が悪化してしまう可能性が高くなりますので注意してください。
また、金融機関によっては、繰り上げ返済1回ごとに手数料が発生したり、100万円以上などの条件が設けられていたりするケースもありますので事前に確認しておきましょう。

■固定金利を検討する

頭金なしで注文住宅を購入する際は、金利変動リスクについても考慮しておかなければなりません。
金利が上昇してしまうと、返済額が当初のシミュレーションよりもはるかに高額になってしまう可能性が高くなります。
このようなトラブルを避けるためには、固定金利を検討するのがおすすめです。
固定金利は、契約時点での金利が完済まで適用されるというものであり、金利上昇のリスクを軽減しやすくなります。
中には「固定期間選択型」といって、あらかじめ定められた期間のみ金利が固定になるタイプもありますので、その時の状況に合わせて検討していきましょう。

【要注意】住宅ローンの頭金を入れた方が良い人の特徴2選

頭金なしで注文住宅を購入するメリットはたくさんありますが、当然デメリットも存在していますので、全ての方におすすめできるわけではありません。
以下、頭金を入れた方が良い人の特徴を紹介していきます。

■通常のローンを利用できない

何らかの理由で金融機関のローンを借りられない方は、頭金を用意した方がお得になる可能性が高いです。
というのも、住宅ローンを利用する際は「団体信用生命保険」への加入が必須となるのですが、持病などによって団信への加入ができない場合は、フラット35を利用するケースが多いです。
この場合、頭金ありと頭金なしでは適用金利が異なり、頭金なしの場合は数百万円単位で費用負担が増えてしまう可能性があります。
頭金を1割でも入れることによって、トータル費用を抑えやすくなりますので、ご自身の状況を加味しながら検討してみてください。

■50歳以上

住宅ローンを組む段階で50代を超えている場合、住宅ローンを組める期間が50歳以下の方に比べると短くなるため、頭金を入れないと審査に通らない可能性が高くなります。
頭金の額については、金融機関や状況によっても変動しますが、物件価格の3分の1程度と考えるのが無難です。
とはいえ、無理に頭金を入れてしまうと、その後の生活が苦しくなったり、老後の生活に影響が出たりする可能性が高くなりますので、慎重にシミュレーションを行いつつ、頭金として組み込む金額を算出するようにしましょう。

まとめ

低金利が続いている昨今においては、頭金なし(フルローン)で注文住宅を購入する方が増えています。
頭金なしで注文住宅を購入することによって、一時的な高額支出を抑えられるなどのメリットを得られますが、一方で頭金なしならではのデメリットもありますので、慎重に検討していかなければなりません。
「一時的な支出を抑えられるから」
という理由だけで頭金なしを選択してしまうと、返済期間が想像以上に長くなったり、トータルコストが高くなったりしますので注意が必要です。
また、頭金なしでの住宅購入がおすすめの方もいれば、頭金を入れた方が良い方もいますので、ご自身の状況なども加味しながら判断しましょう。
住宅ローンを含め、注文住宅に関するお悩みやご不安がある方は、Urban Lifestyleまでお気軽にご相談ください。

また弊社では「WB工法」を標準仕様としています。
参考までに「 WBHOUSE」を載せておきますので併せてご覧いただければと思います。

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