注文住宅の購入時に気をつけなければならないのは、契約後の予算オーバーです。
予算オーバーになってしまうと、間取りや設備を再検討しなければならなくなるため、住宅完成までにより多くの時間がかかってしまいます。
この記事を見ている方の中にも、
「何となく予算オーバーしそうだな・・・」
と悩んでいる方がたくさんいるでしょう。
そこで今回は、注文住宅における予算オーバーの原因や、対処法について詳しく解説していきます。
注文住宅は予算オーバーしやすい?
注文住宅で家づくりをする場合、ほとんどの方が予算オーバーしてしまうといわれています。なぜなら、注文住宅は良くも悪くも自由度が高いからです。
間取りや設備、外観などを自由に設計できるため「あれもこれも」になりやすく、最終的に予算オーバーに繋がってしまうのです。
冒頭でも解説したように、予算オーバーすると、間取りや設備を再検討せざるを得なくなります。
場合によっては、一部の設備の導入を諦めたり、グレードダウンしたりしなければならなくなりますので注意しましょう。
注文住宅の契約後に予算オーバーしてしまう原因
では次に、注文住宅の契約後に予算オーバーする原因について詳しく解説していきます。
■こだわりを1から10まで詰め込んでいる
注文住宅は自由度が物凄く高いため、
「家づくりにとことんこだわりたい」
と考えている方には最適といえます。
ただ、こだわりを1から10まで全て詰め込んでしまうと、予算オーバーする可能性が高くなりますので注意が必要です。
注文住宅においては「あれもこれも」になりやすく、予算のことをすっかり忘れてしまうケースもありますので、慎重に検討していかなければなりません。
■諸費用を考慮していない
注文住宅を建てる際は、建築費だけでなく様々な費用が発生します。
例えば、
・工事請負契約書印紙税
・住宅ローンの諸費用
・火災保険料
・水道負担金
・登記費用
・地盤調査費用
・建築確認申請の費用
・不動産取得税
などです。
これらの諸費用は、トータル費用の10%前後になることがあるため、決して軽く見てはいけません。
■打ち合わせ不足
注文住宅を建てる際は、間取りや仕様、設備などについてしっかりと打ち合わせを行っておく必要があります。
詳細が決まっていない段階で契約に進んでしまうと、予算オーバーに繋がりやすくなりますので注意してください。
予算オーバーを防ぐためにも、疑問や不安を全て解消できた段階で契約を結ぶようにしましょう。
■設備のグレードにメリハリがない
注文住宅では、様々な設備を導入できます。
便利な設備、最新の設備を導入することによって、生活の快適性がグッと高まります。
しかし、それぞれの設備にはグレードがあり、メリハリを持って選ばないとあっという間に予算オーバーになってしまいます。
よくあるのが、全ての設備を最高グレードにするケースです。
最高グレードの設備は、機能性やデザイン性にも優れていますが、その分高額な費用がかかるため、じっくり検討していかなければなりません。
■補助金や助成金の制度を知らない
注文住宅を建てる際は、補助金や助成金について調べておく必要があります。
条件を満たしていれば、建築費用などの一部を国、もしくは市区町村が負担してくれる可能性があり、自己負担額を抑えやすくなるのです。
具体的には、
・住宅ローン控除
・登録免許税の減税
など、様々な制度が用意されていますので、事前に確認しておきましょう。
注文住宅で予算オーバーした場合の対処法
では次に、注文住宅で予算オーバーした場合の対処法について、詳しく解説していきます。
■建物の形状を見直す
予算が明らかにオーバーしてしまっている場合は、建物の形状から見直すのがおすすめです。
予算を削る施策としては、以下のようなものがあります。
・総2階にして構造材、屋根材を減らす
・屋根のデザインを見直す(安いデザインにする)
・外壁の凹凸を減らす
・床面積を減らす
上記のような施策を実施することによって、費用を大幅に下げられる可能性が高まりますのでぜひ試してみてください。
■設備のグレードを下げる
予算を若干オーバーしてしまっている場合は、導入する設備のグレードダウンを検討してみましょう。
グレードを1つ下げるだけでもコストダウンに繋げられる場合があり、予算オーバーを解消できる可能性が高くなります。
ただし、コストを下げる目的でグレードを落とすと、その設備本来の魅力や機能性を実感しにくくなる場合がありますので注意しましょう。
■希望や理想に優先順位をつける
注文住宅は自由度が高いため「あれもこれも」になりがちです。
ただ、希望や理想だけで間取りを決めたり、設備を選んだりすると予算オーバーする可能性が高くなります。
予算オーバーを防ぐためには、希望や理想に優先順位をつけ、メリハリを持って準備を進めていくことが大切です。
■外構工事を節約する
「予算オーバーしてしまっているが、間取りや設備を変更したくない」
という場合は、外構工事を節約しましょう。
たとえば、シンプルな外構にしたり、一部をDIYで行ったりすることによって、コストダウンに繋げやすくなります。
■住宅ローンを見直す
注文住宅の契約後に予算オーバーしてしまった場合は、住宅ローンを見直すのもおすすめです。
住宅ローンは様々な金融機関が取り扱っており、それぞれで金利が異なります。
低金利の住宅ローンを活用することによって、トータルコストを削減できる可能性が高まります。
しかし、既に住宅ローンの準備を進めている場合、再審査が必要になるケースがあり、それに伴って手続きが煩雑になることもありますので注意してください。
予算オーバーでも削ってはいけない項目3選
注文住宅の契約後に予算オーバーしてしまった場合は、間取りや設備を見直してコストカットを図る必要があります。
ただ、一部「削らない方が良い項目」も存在しているのです。
以下、予算オーバーでも削ってはいけない項目を3つ紹介していきます。
■外壁
外壁は、住宅の要ともいえる存在であり、見た目だけでなく生活の快適性も左右します。予算オーバーしたからといって、安易にコストを削って安い外壁にしてしまうと、あっという間に汚れてしまったり、内部の劣化スピードが速くなったりしますので注意してください。
■屋根
屋根も、外壁同様住宅において非常に重要な要素です。
安易に屋根のコストを削ると、すぐにメンテナンスが必要になり、結果として多くのコストがかかってしまう可能性が高くなります。
屋根は外壁に比べて目立ちませんが、生活の快適性を左右する部分ですので、安易に費用を削らない方が良いです。
■断熱材
断熱材は、住宅が完成すると完全に見えなくなります。
このようなことから、中には予算を落とすため、真っ先に断熱材の費用をカットしてしまう方もいるのですが、これはおすすめできません。
なぜなら、断熱材は暑さや寒さに強い住宅を作るために重要な要素だからです。
安易にコストカットを行うと、結露が発生しやすくなったり、生活の快適性が落ちたりしますので注意しましょう。
予算の範囲内で注文住宅を建てるには?
予算の範囲内で注文住宅を建てるためには、信頼できる工務店に相談することが大切です。そうすることによって、予算やこだわりに合ったアドバイスや提案を受けながら準備を進められるため、予算オーバーを最小限に食い止めやすくなります。
とはいえ、家づくりに携わる企業は全国にたくさんありますので、
「どこに相談すればいいの?」
と悩んでしまっている方がたくさんいるでしょう。
そのような方は「Urban Lifestyle」まで、お気軽にご相談ください。
まとめ
注文住宅は良くも悪くも自由度が高いため、予算オーバーが起こりやすいです。
予算オーバーしてしまうと、間取りや設備を再検討しなければならず、場合によっては大幅な変更が必要になるケースもあります。
このようなトラブルを防ぐためには、事前に予算オーバーの原因を知り、慎重に準備を進めていくことが大切です。
とはいえ、注文住宅を建てる機会はそう何度もあることではないため、
「何を基準にして準備を進めていけばいいかわからない」
「どうすればコストを抑えながら理想の家づくりができるのかわからない」
と悩んでいる方もたくさんいるでしょう。
そのような方は「Urban Lifestyle」まで、お気軽にご相談ください。
また弊社では「WB工法」を標準仕様としています。
参考までに「 WBHOUSE」を載せておきますので併せてご覧いただければと思います。