注文住宅を建てる際は、複数の業者から見積もりを取ることが大切です。とはいえ、
「見積もりってそんなに重要?」
「どこに注目すればいいの?」
という疑問を抱えている方もたくさんいるでしょう。
そこでこの記事では、注文住宅で見積もりが重要になる理由や、見積もりでチェックすべきポイントについて詳しく解説していきます。
注文住宅で見積もりが重要になる理由は?
まずは、注文住宅で見積もりが重要になる理由について、詳しく見ていきましょう。
■業者によって費用が異なるから
注文住宅の施工費用は、業者によって大きく異なります。見積もりを取らないと、どの業者がどれくらいの費用で工事を請け負ってくれるかがわからないため、場合によっては相場よりも高い費用がかかってしまうこともあるのです。
複数の業者から見積もりを取ることによって、業者ごとの費用を比較できるだけでなく、相場を把握できるようにもなります。
また、明らかに相場以上の金額を提示してきている業者も浮き彫りになりますので、信頼できる業者を絞り込みやすくなるのです。
■業者によって対応が異なるから
見積もりを取ることによって、業者の対応の質を確認できるようになります。優良業者は、何にどれくらいの費用がかかるかを丁寧に記載した見積もりを送ってくれます。そうではない業者はざっくりとした単価を記載してくることが多いです。
このように、見積もりを見るだけでその業者の丁寧さを判断できるようになりますので、自分に合った業者を見つけやすくなります。
注文住宅の見積もりでチェックすべきポイントは?
注文住宅の見積もりというのは、人生でそう何度も依頼するものではありません。
そのため、
「どこを見ればいいの?」
という疑問を持ってしまっている方もたくさんいるでしょう。
以下、注文住宅の見積もりでチェックすべきポイントについて、詳しく解説していきます。
■内訳が記載されているかどうか
注文住宅の見積もりでは、内訳が記載されているかどうかを確認することが大切です。何にどれくらいの費用がかかっているのがわからない場合、安心して依頼することはできませんよね。優良な業者は、材料の名称やグレード、品番や数量、単価などを細かく記載した見積もりを送ってくれます。
ただ、中にはこちらから言わないと明細見積もりを出してくれない所もありますので、
「明細見積もりを出してほしい」
ということを事前に伝えておくようにしましょう。
■要望が反映されているかどうか
要望がしっかりと反映されているかどうかということについても、しっかりと確認しておくことが大切です。詳細の見積もりを作成する際は、担当者と打ち合わせを行い、こちらの希望をしっかりと伝えたうえで見積もりを作ってもらいます。
自分の要望がしっかりと反映されていた場合、担当者が自分の希望や理想をしっかりと受け止め、それを反映させてくれたと判断できます。
要望が反映されていなかったとしても、
「このような理由で、○○というご要望は実現が難しいと思います」
と伝えてくれた場合は信頼できます。ただ、理由の説明もなく要望が漏れている場合、単純に忘れている可能性が高いです。
こういった所にも注意をしておかないと、理想通りの住宅ができあがらなくなりますので注意しましょう。
注文住宅の見積もりを取る時に注意すべきこと
では最後に、注文住宅の見積もりを取る時に注意すべきことをいくつか紹介していきます。
■「一式」を多く使う業者は候補から外す
先ほども解説したように、注文住宅を建てる際は各業者から明細見積もりを出してもらうことが大切です。明細見積もりを取ることによって、何にどれくらいの費用がかかっているのかを正しく把握できるため、安心して依頼できます。
中には、一式という表記で全体的な費用を記載してくる所もありますので、
「明細見積もりが欲しい」
という旨を伝えましょう。
明細見積もりを拒否された場合は、その業者を候補から外すことをおすすめします。
■仮契約はしない
業者によっては、簡単なヒアリングを行った後に一式見積書や仮の間取りプランなどを提案してくる所もあります。これが悪いと言っているわけではありませんが、場合によっては、一式見積書や仮の間取りプランを提案した後に、
「ひとまず仮契約をしましょう。今ならキャンペーン中なので〇円お得になりますよ」
という流れで契約に誘導されることもあるのです。
ただ、この契約は「仮契約」ではなく「本契約」になっているというケースも珍しくありません。正式な建築請負契約書なのにもかかわらず、仮契約と言ってくるケースがありますので注意が必要です。
見積もりの段階で仮契約をする必要は一切ありませんので、見積もりの段階で強引に契約をさせようとしてきた場合は、その業者を依頼候補から外しましょう。
■必ず相見積もりを取る
質の高い注文住宅を安く建てるためには、複数の業者から相見積もりを取ることが大切です。そうすることによって、それぞれの業者の単価や対応の質などを比較できますので、自分に合った業者を絞り込みやすくなります。
ただし、あまりにもたくさんの業者から見積もりを取ると、どれがどれだかわからなくなってしまうため、多くても5社ほどに絞ることをおすすめします。
■条件を揃える
相見積もりを取る際は、条件を揃えることが大切です。各業者に異なる条件を伝えてしまうと、比較ができなくなります。
こうなると、相見積もりを取る意味がなくなってしまいますので注意が必要です。
■必ずしも見積もり金額で収まるとは限らない
注文住宅の見積もりでは、あらかじめ金額が明確に決められるものだけ記入されます。地盤調査や外構費用など、現段階で費用がわからないものについては記載されていません。
基本的に、注文住宅を建てる際は見積もり以上の金額が必要になりますので覚えておきましょう。業者によっては、他社よりも安く見せるためにわざと最低金額を提示してくる所もありますので注意が必要です。
■大幅値引きをしてくる業者には要注意
見積もりに記載された金額から大幅値引きをしてくる業者には注意が必要です。大幅に値引きされると、
「信頼できる業者なのでは?」
と思ってしまいますが、大幅値引きをするということは、あらかじめ高めの値段を提示していたということになります。
優良業者は、あらかじめ相場や利益率、発生する経費などをしっかりと計算し、適切な金額を提示してきますので、基本的に大幅値引きはできません。
中には、
・値引き額が小さい=悪質な業者
・大幅値引きをしてくれる=優良業者
と考えてしまう方もいるのですが、一概にそうとは断言できませんので注意しましょう。
まとめ
理想的な注文住宅を安く建てるためには、複数の業者から見積もりを取ることが大切です。そうすることによって、相場も理解できるようになりますし、各業者の対応についても確認できます。
その際は、
・内訳が記載されているかどうか
・要望が反映されているかどうか
など、様々なポイントを細かくチェックして、自分に合った業者かどうかを判断していきましょう。
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